
みなし仮設住宅とは?対象物件の探し方・家賃上限・申請手続きを不動産会社が解説
みなし仮設住宅とは?対象物件の探し方・家賃上限・申請手続きを解説
このたびの令和8年熊本地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
突然の災害によって、住まいやこれからの暮らしに不安を抱えていらっしゃる方も多いことと思います。一日も早く、安心して過ごせる日常が戻ることを心より願っております。
「みなし仮設住宅は、専用の物件からしか選べない」 そう思っていませんか? 実は、通常の賃貸アパートやマンション、 戸建てでも、条件を満たせば利用できる可能性があります。
みなし仮設住宅とは?
みなし仮設住宅とは、地震などの災害によって 住まいを失った方などに対し、 行政が民間賃貸住宅を借り上げ、 一時的な住まいとして提供する制度です。
正式には「賃貸型応急住宅」と呼ばれ、 被災者・貸主・行政による三者契約を締結し、 制度で認められた家賃などを行政が負担します。
ただし、利用には住宅の被害状況や生活状況など、 所定の条件を満たす必要があります。
どんな人が対象になるの?
令和8年熊本地震に係る制度では、 災害発生時の居住地や住宅の被害状況などに応じて 対象者が判断されます。
| 住宅の状況 | 対象となる主なケース |
|---|---|
| 全壊・全焼・流失 | 居住する住宅がない場合 |
| 半壊以上 | 再利用できず、やむを得ず解体する場合 |
| 長期間居住できない | 二次災害のおそれやライフライン途絶など |
| 応急修理を利用 | 半壊以上で修理に1か月超を要する見込みの場合 |
これらに加え、他に居住できる住宅がなく、 自力で住居を確保することが困難であることなど、 別途定められた要件があります。
対象になるかどうかは、 被災時にお住まいだった自治体へ確認しましょう。
普通の賃貸物件でも対象になる?
ここが特に知っていただきたいポイントです。
一般の賃貸サイトに掲載されているアパート、 マンション、戸建てなども、 条件を満たせば対象になり得ます。
令和8年熊本地震に係る熊本県の制度では、 主に次の条件が定められています。
| 確認項目 | 主な条件 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県内にある住宅 |
| 家賃 | 世帯人数別の上限額以内 |
| 貸主の同意 | 行政による借り上げについて承諾を得ていること |
| 仲介 | 不動産仲介業者が斡旋した住宅 |
| 耐震性 | 原則として耐震性が確認されている住宅 |
通常の賃貸契約とは契約形態が異なるため、 貸主や管理会社への確認が必要です。 すべての物件で承諾が得られるわけではありませんが、 募集広告に記載がないだけで諦める必要はありません。
家賃の上限はいくら?
令和8年熊本地震に係る賃貸型応急住宅では、 世帯人数によって家賃の上限が異なります。
| 世帯人数 | 月額家賃の上限 |
|---|---|
| 1人世帯 | 55,000円 |
| 2人世帯 | 65,000円 |
| 3~4人世帯 | 95,000円 |
| 5人以上の世帯 | 130,000円 |
※令和8年熊本地震に係る熊本県・熊本市の公表内容に基づきます。 未就学児の人数の換算など、詳細は自治体にご確認ください。
例えば、2人世帯で家賃70,000円の物件を希望しても、 上限65,000円との差額5,000円を 自己負担して利用することは認められていません。
初期費用や毎月の費用は?
家賃以外にも、制度で定められた範囲で 礼金や退去修繕負担金などが 行政負担となる場合があります。
| 費用 | 取り扱い |
|---|---|
| 家賃 | 上限額以内で行政が負担 |
| 礼金・退去修繕負担金 | 所定の範囲内で行政が負担 |
| 損害保険料 | 行政が包括契約などで対応 |
| 共益費・管理費 | 自治体の定める条件による |
| 駐車場料金 | 原則として入居者負担 |
| 水道光熱費 | 入居者負担 |
費用の取り扱いは契約条件や実施主体によって 異なる場合があります。 お部屋を決める前に、自己負担となる金額も 確認しておきましょう。
申し込みから入居までの流れ
みなし仮設住宅では、物件探しと行政への申請を 並行して進める必要があります。
-
自治体に対象要件を確認
被害状況や必要書類、申請期限などを確認します。
-
希望する賃貸物件を探す
家賃上限や希望エリア、間取りなどから候補を探します。
-
貸主への確認
不動産会社を通じて、制度の利用について 貸主の同意や物件条件を確認します。
-
必要書類を準備・提出
申込書、誓約書、同意書、 り災証明書など必要な書類を確認します。
-
行政による審査
対象者と物件の要件について審査を受けます。
-
契約手続き・入居
行政・貸主・被災者による契約手続きを進め、 鍵の引き渡し後に入居します。
早く入りたい等の理由で即入居可物件では個人契約を先にして、後々切り替える手続き方法もあります。但し、契約や入居を先に進めると、 後からの切り替えに条件が生じる場合があります。 必ず自治体と不動産会社へ事前に相談しましょう。
すでに契約した物件は切り替えられる?
令和8年熊本地震の制度では、 2026年7月28日以降に個人で契約した住宅について、 対象者・物件の要件を満たし、 貸主の同意が得られる場合、 三者契約へ切り替えられる取り扱いがあります。
ただし、支払い済みの費用がすべて遡って精算されるわけではありません。 対象になるかどうかは自治体へご確認ください。
入居できる期間は?
令和8年熊本地震に係る制度では、 原則として入居日から2年以内とされています。
住宅の応急修理制度を併用する場合などは、 別の期間制限が適用されることがあります。 また、恒久的な住まいが確保できた場合などには、 期間満了前でも退去が必要になる場合があります。
宇城市・宇土市・熊本エリアでお探しの方へ
「できれば子どもの学校を変えたくない」
「通勤に無理のない場所で暮らしたい」
「家族みんなで暮らせる広さがほしい」
住まいに求める条件は、ご家庭によってさまざまです。
しかし、現在は賃貸物件の選択肢が限られており、希望するエリアや間取り、家賃など、すべての条件を満たすお部屋を見つけることが難しい場合もあります。
そのような状況だからこそ、幅広く探してみることが大切です。
不動産Lab.では、普段から宇城市・宇土市・天草市を中心に、熊本エリアの賃貸物件をご紹介しています。
ご希望を丁寧に伺いながら、現在ご紹介できる物件を確認し、気になる物件については貸主への相談も含め、みなし仮設住宅を一緒に探ってまいります。
まとめ|まずは希望する物件をご相談ください
みなし仮設住宅は、専用物件だけでなく通常の賃貸住宅も対象となる制度です。
大切なのは、家賃上限や貸主の同意、 住宅の条件、申請手続きを確認すること。
被災後の慌ただしい状況で、 住まい探しを一人で抱え込む必要はありません。
不動産Lab.では、お客様のご事情を丁寧に伺いながら、 安心して暮らせる住まい探しをお手伝いします。