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普通賃貸借契約と定期借家契約の違いを徹底解説!

不動産と法律

岩﨑 幸治

筆者 岩﨑 幸治

不動産キャリア24年

長年の不動産業界で培った経験を活かし、お客様にとってJUSTなお部屋をご提案致します。


賃貸契約を結ぶ際には「普通賃貸借契約」と「定期借家契約」という2種類の契約形態があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルやニーズに合った契約を選ぶことが重要です。この記事では、この2つの契約について詳しく解説します。




普通賃貸借契約とは?


普通賃貸借契約は、賃借人(借り手)が長期間住むことを前提とした契約です。契約期間が満了しても、特別な事情がない限り更新が可能で、賃借人の生活が安定しやすいのが特徴です。

  • 契約期間:一般的には2年
  • 更新:更新が可能(更新料がかかる場合あり)
  • 解約:賃借人側は解約予告期間(1~2ヶ月)を守れば自由に解約可能


定期借家契約とは?


定期借家契約は、契約期間があらかじめ決められており、契約満了後は原則更新されません。一定期間だけ住む予定がある場合や、貸主が期間終了後に物件を使用する予定がある場合に利用されます。

  • 契約期間:期間の定めあり(1年、2年、5年など柔軟)
  • 更新:なし(新たに契約を結び直す必要がある)
  • 解約:中途解約は基本的に不可。ただし、賃借人がやむを得ない事情で解約を希望する場合には相談可能。

契約形態比較表

~普通賃貸借契約と定期借家契約の比較~

特徴 普通賃貸借契約 定期借家契約
契約期間 2年が一般的 1年~数年など柔軟に設定可能
更新 更新可能(更新料が発生する場合あり) 原則更新なし
中途解約 賃借人側からの解約は可能(通知必要) 原則不可(特約がある場合を除く)
貸主の都合での解約 正当事由が必要 契約期間満了で終了
賃料 一般的 短期利用のためやや高めになる傾向
おすすめの利用者 長期間住む予定がある方 短期間住む予定がある方

メリット・デメリット


普通賃貸借契約のメリット

  1. ・長期間住むことができ、更新も可能なため、住環境の安定性が高い。
  2. ・賃借人は1~2ヶ月前の通知で解約が可能。

普通賃貸借契約のデメリット

  • ・更新時に更新料が発生する場合がある。
  • ・貸主が物件を利用したい場合でも、正当事由がなければ契約解除が難しい。

定期借家契約のメリット

  1. ・貸主側は契約期間終了後、物件を自由に利用できる。
  2. ・特定の理由で短期利用を前提とした物件では、家賃が安く設定されていることも。

定期借家契約のデメリット

  • ・借主は契約期間が終了すると退去が必要。
  • ・中途解約が基本的に認められないため、予定変更がしづらい。

どちらの契約が自分に向いている?


  • 普通賃貸借契約が向いている人

    • ・長期間住む予定がある
    • ・転勤や引っ越しの予定が特にない
    • ・子育てや家族生活を安定して送りたい
  • 定期借家契約が向いている人

    • ・短期間の住まいが必要(転勤、単身赴任など)
    • ・住む期間が明確に決まっている
    • ・賃料よりも契約期間の柔軟性を重視する

契約時の注意点


  1. 契約内容を必ず確認
    普通賃貸借契約でも特約が付くことがあり、定期借家契約でも解約の条件が記載されている場合があります。
  2. 更新料や解約予告期間を確認
    事前にルールを把握しておくことで、余計なトラブルを避けられます。
  3. 物件選びの際に相談を!
    不動産会社に相談し、自分のライフスタイルに合った契約形態を選びましょう。

まとめ


普通賃貸借契約と定期借家契約、それぞれの特徴を理解し、自分に最適な選択をすることが重要です。短期の住まいや柔軟な契約を求める場合には定期借家契約が、長期間安定した住まいを希望する場合には普通賃貸借契約が適しています。

賃貸契約を結ぶ際には、事前に契約内容をしっかり確認し、不安があれば不動産会社に相談してください。賃貸契約を賢く選んで、快適な住まい探しを!




 

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