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人生で住む部屋、あと何回選べる? ― プロが伝えたい、後悔しないための“未来を見据えた部屋選び”のすすめ

間取りと暮らし

吉利 美玖

筆者 吉利 美玖

不動産キャリア3年

明るさと笑いに溢れています!

こんにちは。不動産Lab.(株式会社MKエステート)です。

「人生で住む部屋、あと何回選べるんだろう?」

そんな問いを、ふと考えたことはありませんか?
毎日の暮らしの拠点になる「住まい」。

だけど、私たちはその選択を意外と“勢い”で決めてしまうことも多いものです。

でもちょっと待って。
人生の選択肢として、「どこに・どんな部屋で・誰と」暮らすかは、実はとても重要で、人生そのものを左右すると言っても過言ではありません。

今回は、「人生で部屋を選べる回数」という視点から、将来を見据えた部屋選びの考え方についてお話しします。


人生で部屋を選べるのは、意外と少ない


国立社会保障・人口問題研究所の人口移動調査によると、2016年実施の「第8回調査」では、日本人の生涯の平均引越し回数は 3.04回。性別では、男性3.06回・女性3.03回と報告されています。

出典://www.ipss.go.jp/ps-idou/j/migration/m08/ido8report.pdf



その後、2023年の「第9回調査」では平均が 3.24回 に上昇し、性別では男性3.29回・女性3.19回となっています 。

出典://www.ipss.go.jp/ps-idou/j/migration/m09/ido9_hokoku.pdf


つまり、人生で選べる部屋はせいぜい3〜4回程度。1回ごとの選択が、これからの暮らしに大きな影響を与えるのです。

もちろん進学や就職、結婚、転勤などで回数が増える人もいれば、実家から出たことがない人もいます。

でも、仮に「あと5回しか部屋を選べない」と言われたら……
その1回1回、もっと大事に選ぼうと思いませんか?


「目の前の便利さ」で決めがちな部屋選び


初めて一人暮らしをするとき、多くの人は「家賃」「場所」「間取り」などの条件で部屋を選びます。
もちろんそれは正しい判断。でも、特に若いうちは“今の自分”だけを基準にしてしまいがちです。

  • *通勤に便利だから

  • *家賃が安かったから

  • *見た目がオシャレだったから

  • *駅が近かったから

これらの理由は一見合理的ですが、将来的に「合わなくなる」こともしばしば。

たとえば――
 駅近だけど飲み屋が多くて夜うるさいエリアに住んで後悔。
 安さで選んだけど、結局光熱費が高くて損していた。
 オシャレだけど収納が足りず、暮らしにくかった。

そんな失敗談、実はよく耳にします。


将来の「自分」も住む部屋を、今の自分が選ぶ


人生は変化していきます。
20代の一人暮らしと、30代の二人暮らしでは求める部屋が違うように、ライフステージによって「ちょうどいい暮らし」は変わります。

だからこそ、「未来の自分にも合うか?」を意識することが大切なんです。

たとえば:

  • 今は一人でも、将来的にパートナーと住むことを想定

  • 在宅ワークが増える可能性を見据えた間取り選び

  • 家具を買い替える手間を省くため、長く使える広さと配置

など、“今”と“ちょっと先”の暮らしをつなげて考えるだけで、満足度の高い住まい選びができます。


“暮らし”と“人生”は切り離せない


「どこに住むか」は、「どう生きるか」とほぼイコールです。
たとえば――

  •  自然の多いエリアに住んだら、休日に散歩が日課になった

  •  キッチンの広い部屋に引っ越してから、料理にハマった

  •  静かな環境に引っ越したら、ぐっすり眠れるようになった

  •  古いアパートに住んでいた時は、なんとなく気持ちも沈んでいた

 部屋はただの“ハコ”ではありません。
毎日を過ごす場所だからこそ、その空間が私たちの思考や感情、行動にまで影響してくるのです。

逆に言えば、「人生を整えたい」と思った時、住まいを見直すことが大きなきっかけにもなり得ます。


物件の選び方が「生き方の選び方」になる


私たち不動産のプロがお客様にお伝えしたいのは、

「部屋を探す=人生をデザインする初めの一歩」ということです。

たとえば、「この駅に住みたい」という理由が“好きなカフェがある”だったり、
「南向きの部屋にしたい」という理由が“朝日で目覚めたいから”だったり。
そんな小さな“こだわり”を集めていくことが、自分らしい暮らし=自分らしい人生につながっていくのです。


「選べる回数」が限られているからこそ、悔いのない選択を


人生100年時代と言われますが、だからといって引越しの回数が増えるとは限りません。
むしろ年齢を重ねるほど、仕事や家族、健康などの理由で「身動きがとりづらくなる」ことのほうが多いのが現実です。

だからこそ、選べる“今”というタイミングを、ぜひ大切にしていただきたいのです。

「まだ若いから適当でいい」ではなく、
「まだ若いからこそ、選ぶ力がある」と考えてほしい。

部屋選びに絶対的正解はありません。
でも、「未来の自分にありがとうって言ってもらえる選択」はきっとあるはずです。


最後に:一緒に“暮らし”を考えましょう


不動産Lab.では、ただ物件を紹介するだけではなく、
お客様一人ひとりのこれからの暮らしと人生に合ったご提案を大切にしています。

「今の自分」と「これからの自分」のちょうど中間にある、そんなお部屋を一緒に探しませんか?

数多くのお客様と様々なお部屋を見てきたからこそ見える、お客様の未来があります。


もし物件選びで迷っていることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
きっと、「ここにしてよかった」と思える選択のお手伝いができるはずです。

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