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建物の構造について:現実とイメージを理解しよう

物件選びのコツ

吉利 美玖

筆者 吉利 美玖

不動産キャリア3年

明るさと笑いに溢れています!

建物を探していると、「鉄筋コンクリート造(RC造)」「鉄骨造(S造)」「木造(W造)」など、さまざまな建物の構造を目にするかと思います。

これらはそれぞれ異なる特徴を持っており、住み心地や耐久性、さらには防音性などに影響を与えます。

今回は、建物の構造について、現実的なメリットやデメリットを紹介しつつ、一般的なイメージや誤解も交えて解説します。



 *鉄筋コンクリート造(RC造) 

RC造は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、耐震性や防火性に優れています。特に大規模なマンションやビルなどに多く使用されており、頑丈な作りが特徴です。


  • メリット:RC造は重くて丈夫なので、耐震性が高く、火災時にも燃えにくい素材の為、延焼しずらいです。また、コンクリートの厚みが防音効果を高め、隣人の声や生活音が聞こえにくいというメリットもあります。
  • デメリット:建設コストが高いため、家賃や購入価格がやや高めになる傾向があります。また、コンクリートは熱を保持しやすく、夏は暑く冬は寒く感じることもあります。

  • イメージとギャップ:RC造の建物は「頑丈で安心」というイメージを持たれることが多く、マンションなどで選ばれることが多いです。また、遮音性が完璧と思う方もいるかもしれませんが、大枠だけコンクリートで隣接面はボードで作られている場合もあります。一概に無音というわけではないので、注意が必要です。




 *鉄骨造(S造) 

鉄骨造は、鋼鉄を使って建物を支える構造です。

RC造よりも軽量で、ビルやアパートなど幅広く利用されています。


  • メリット:鉄骨は軽く、耐震性が比較的高いことから、中高層の建物に多く用いられています。また、工期が比較的短いのもメリットです。
  • デメリット:RC造に比べると防音性はやや劣り、特に音の反響が気になることがあります。また、共用部など鉄骨がむき出しの部分は錆びる可能性もあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

  • イメージとギャップ:音が気になるとは言え、鉄骨造の建物は、木造に比べると遮音性が高いと思われがちですが、そうでもありません。新しい鉄骨造には大手ハウスメーカーの施工した遮音性の高いお部屋ももちろんありますが、築年数の古い鉄骨造はむしろ築浅の木造より音がしっかり聞こえます。大学時代に住んでいたお部屋では、某アニメの扉の開く音が響いてきました。



 *木造(W造) 

メリット:木造は通気性が良く、湿気を調整する効果があります。さらに、建設コストが比較的安価で、工期も短いのが特徴です。そして、賃貸物件である場合、十分な設備がそろっているお部屋でも安く住めることも…。また、木材の持つ自然な風合いは、心地よい住環境を提供します。

デメリット:耐久性や耐火性において、RC造や鉄骨造に劣ります。特に火災やシロアリ被害のリスクがあるため、定期的なメンテナンスが重要です。また、遮音性が低いため、隣の音や外部の音が響きやすいことも注意点です。


イメージとギャップ:「防音性に欠ける」といった不安要素がありますが、賃貸においては設備重視の方には家賃も抑えれるため、おすすめです。少しの音でも目覚めてしまうような神経質な方(私の母はこれなので木造は多分住めません。)にとってはきついかもしれませんが、特に気にしない方(私もそうなのですが、)には充実した設備があり、より快適だったりもします。


  
    

構造による住み心地の違い


建物の構造は、住み心地に大きな影響を与えます。

たとえば、RC造は防音性が高いため、隣人や外部からの音に敏感な人はRC造で探したほうが良いでしょう。一方で、木造の家は通気性が良く、夏は涼しく冬は暖かい環境(エアコン使用減)を好む人に人気です。

また、鉄骨造の建物は最近ではおしゃれなデザインのお部屋が多く設備も整っているため、新築・新しいものが好きな方にとっては理想的な選択肢かもしれません。それぞれの構造には特有のメリットとデメリットがあるため、何を優先するかによって最適な選択肢が変わってきます。

 


    

構造のイメージと現実のギャップ



建物の構造に対するイメージは、実際の体験や情報に基づいていますが、誤解も生まれがちです。

たとえば、RC造は「絶対に静か」と思われがちですが、隣人が大音量で音楽を流している場合には音が漏れてくることもあります。また、木造は「地震に脆く、見た目もおしゃれでない」というイメージを持たれることがありますが、近年の技術進化により、木造でも耐震性が高く、モダンなデザインの住宅が増えています。



まとめ:自分に合った建物の構造を選ぶために

建物の構造は、住む環境に直接影響を与える重要な要素です。どの構造が良いかは、耐震性、防性、防音性、予算など、部屋を探す上での優先順位次第で決める必要があります。RC造や鉄骨造、木造それぞれに特徴があり、メリットもデメリットも存在しますが、それをしっかり理解して選択することで、快適な生活を送ることができるでしょう。

まずは、自分が求める住環境のイメージと、現実的な生活のニーズを照らし合わせ、最適な構造の建物を見つけることが大切です。どんな構造の建物でも、正しい知識を持つことで、安心して住むことができるはずです。





 

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