ちょっと高かった。でも正解だった物件、共通する“あの条件”とは?
「理想に近いけど、ちょっと高いな…」
そんな物件を内見して、迷ったことはありませんか?
私自身、不動産業界に入って4年が経ちました。その中で実感しているのが、「ちょっと高かったけど、結果的に“正解だった”」と感じていただけたお部屋には、確かに共通する条件があるということ。
この記事では、お客様の声と、宅建士としての基礎を踏まえながら、「価格以上の満足が得られた物件」の特徴をお伝えします。
1. 立地と生活導線は、やっぱり強い
◉ お客様の声
実際に契約されたお客様から「ちょっと背伸びしたけど、通勤が劇的に楽になって時間にも心にも余裕ができました」という声はよく聞きます。駅近であれば、朝に10分でも多く寝られる・雨に濡れにくい・夜道が安心…意外と大きな差なんです。
◉ 宅建士の基本
物件選びでは「立地8割」とも言われます。特に、スーパー・コンビニ・ドラッグストア・銀行・医療機関など生活利便施設が徒歩圏にあるかどうかは、日々の暮らしやストレス軽減に直結します。
◉ 岩﨑(業界歴24年)の一言
「最初は家賃に目が行くけど、住み始めると“時間”と“安心感”がじわじわ効いてくる。立地が良ければ、引越しの失敗は起きにくいよ」
2. 手取りとのバランスが取れている“ちょっと高い”
お客様の中には、「予算内ギリギリの物件」で生活がやや窮屈になり、結果的に短期退去になってお部屋探しをされているケースもあります。逆に、少し高くても「光熱費や食費を少し見直したら快適に住める範囲だった」という方は、長く住んでくださっています。
3. 設備・仕様の「実質的価値」
新しい、だけじゃない。暮らしやすさが続く設備があるかが重要です。
◉ 具体例
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防音性がしっかりしていて、夜も静かに過ごせる
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収納スペースがしっかり取られていて、生活感が出にくい
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室内干し・浴室乾燥など、天候に左右されにくい機能がある
このあたりは、「見た目」よりも「住み心地」に直結する部分。
入居後に「やっぱりこれがあると違う」と言われることが多いです。
◉ 宅建士的補足
物件概要や契約時に確認すべきポイントとして、以下も重要です。
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設備保証の範囲(エアコン・給湯器の故障時対応など)
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経年劣化に強い内装素材(床材・建具の種類)
4. 入居後の“見えない満足”が効いてくる
不動産仲介の現場にいると、内見時よりも「住み始めてから」の満足度で物件の評価が大きく変わることに気づきます。
◉ 事例1:築浅・ネット無料物件(30代会社員)
当初、「予算より1万円高い」と言われていましたが、
▶ 騒音などなく快適
▶ オートロック+宅配ボックスで生活がスムーズ
▶ 築浅で設備も安定
結果的に「快適さと安心感で、1万円分の価値は十分あった」とご納得されていました。
◉ 事例2:古くても中身がしっかりリフォームされていた物件
「築年数で弾かれがちだけど、実は中身で差が出るよ」というのは、24年目の先輩談。
フルリノベで断熱強化・水回り新設されている物件は、設備費用が家賃に反映されていても、光熱費の削減や快適性を考えると、結果的に“お得”なケースもあります。
まとめ:「価格が高かったけど正解だった物件」の3条件
条件 | 内容 |
---|---|
1. 立地と動線 | 通勤・買い物・安全性のバランスが取れている |
2. 設備の質 | 防音・収納・快適性がある暮らしを支える |
3. 家賃バランス | 手取りに見合った“ちょっとだけ高い”金額 |
最後に
4年目の今、「安さ」だけで選ばないことの大切さを改めて実感しています。
もちろん、お客様の状況によって最適な物件は異なりますが、「少し勇気を出して選んだあの物件」が、結果として“暮らしの質”を上げてくれることもあるんです。
「価格で迷ったときこそ、一歩先の暮らしを想像してみてください」